カスタマージャーニー別コンテンツ設計の進め方
認知・検討・決定・継続の4層それぞれで検索意図が異なるため、層ごとに記事タイプとCTAを設計することが問い合わせ獲得への近道です。ATKでジャーニー連動コンテンツを運用する手順を解説します。
ATK編集部
ATKコラム編集部

目次
結論:ジャーニーの4層を意識して記事設計をそろえると、問い合わせへの導線が整いやすくなります
コンテンツを増やしても問い合わせにつながらない原因の一つは、記事が特定のフェーズに偏っていることです。カスタマージャーニーを「認知・検討・決定・継続」の4層に分け、それぞれの検索意図に合った記事タイプとCTAを設計すると、訪問者が次のアクションに進みやすくなります。本記事ではその設計の考え方とATKを使った運用フローを整理します。
なお、コンテンツ設計の成果はサイトの状況・競合・業種によって異なり、特定の数値を保証するものではありません。
どんなチーム・場面に向いているか
カスタマージャーニー連動のコンテンツ設計は、次のような状況で特に役立ちます。
- 記事は増えているのに問い合わせや資料請求が伸びない
- 認知層(「〜とは」系)の記事が多く、検討・決定層の記事が薄い
- CTAを全記事で統一しており、訪問者の温度感に合っていない
- 新規集客と既存顧客へのリテンション施策を同じチームが兼務している
BtoB SaaSや高単価サービス、検討期間が長い商材ほど、ジャーニーの各フェーズで適切な情報を届ける設計の恩恵が大きくなる傾向があります。
なぜジャーニーに沿った設計が重要なのか
検索意図はフェーズごとに異なります。「〜とは」と検索するユーザーはまだ課題を認識しはじめた段階であり、「〜 比較」「〜 選び方」と検索するユーザーはすでに複数の選択肢を検討しています。これらに同じ記事・同じCTAを提示しても、多くの場合は温度感のギャップが生まれ、次のアクションを起こしにくくなります。フェーズごとに届ける情報を変えることで、ユーザーが自然に次のステップへ進みやすい導線を作ることができます。
また、内部リンクの設計もジャーニーを意識すると整理しやすくなります。認知層の記事から検討層の記事へ誘導し、検討層から決定層へつなぐ流れを意図的に作ることで、サイト全体が一つの案内経路として機能します。内部リンクの設計については内部リンク最適化のガイドもあわせて参考にしてください。
4層の記事タイプとCTAの考え方
カスタマージャーニーの各フェーズで求められる記事タイプとCTAの方向性をまとめます。
| フェーズ | 主な検索意図 | 記事タイプの例 | CTAの方向性 |
|---|---|---|---|
| 認知 | 課題・言葉の意味を知りたい | 「〜とは」「〜の基礎」「〜の課題」 | 関連記事・メルマガ登録・資料DL |
| 検討 | 比較・選択基準を知りたい | 「〜比較」「〜選び方」「〜のメリット・デメリット」 | 比較資料DL・診断フォーム |
| 決定 | 具体的な導入イメージを確認したい | 「〜事例」「〜導入手順」「〜の活用方法」 | デモ予約・問い合わせ |
| 継続 | より深く活用するヒントを得たい | 「〜活用Tips」「〜応用事例」「〜よくある質問」 | 活用事例の紹介・コミュニティ案内 |
CTAの出し分けはフェーズ別に設計することがポイントです。ペルソナ別・フェーズ別のCTA出し分け機能についてはペルソナ別CTA出し分けの使い方で詳しく解説しています。
ATKでの運用フロー
ATKを使ったカスタマージャーニー連動コンテンツの運用は、おおむね次の流れで進めます。
- ペルソナと商材の整理:誰が・どんな課題を持って検索するかを言語化し、ペルソナを設定します
- 記事マップの作成:4層それぞれに充てる記事テーマを洗い出し、現状のコンテンツと対照して空白フェーズを特定します
- 不足フェーズの記事生成:空白フェーズの記事を優先して作成します。認知層・検討層・決定層の穴を埋めることが最初の優先度になることが多いです
- カクンダーZで品質確認:コンプラ・事実性・SEO/AIO・トーン・構成の5カテゴリ100点で採点し、基準を満たしたものを公開します
- CTA出し分けの設定:CTAライブラリからフェーズに合ったCTAを割り当て、ペルソナ別に出し分けます
- Variant LabでCTAの検証:A/Bテストを実施し、ベイズ判定で勝者CTAを横展開します。詳細はVariant Labの活用方法をご覧ください
- GA4・Search Console連携で追跡:どのフェーズの記事から問い合わせにつながっているかを確認し、改善優先度を判断します(GA4とSearch Consoleの連携)
トピッククラスターの全体設計とあわせて進めると、内部リンク構造も自然に整います。トピッククラスターの組み立て方も参考になります。
つまずきやすいポイント
カスタマージャーニー設計でよくある課題をまとめます。
- 認知層に偏りがちになる:「〜とは」系の記事は量を増やしやすいですが、検討・決定層が薄いと問い合わせにつながりにくくなります。記事マップを定期的に見直し、空白フェーズに目を向けることをおすすめします
- CTAを全記事で統一してしまう:認知層の記事にデモ予約のCTAを貼っても、まだ検討段階でないユーザーには早すぎる場合があります。フェーズに合ったCTAをCTAライブラリから割り当てる習慣をつけると改善しやすくなります
- 内部リンクがバラバラになる:記事数が増えると、どの記事からどこへリンクするかが管理しにくくなります。pgvectorによる類似記事の意味検索を活用すると、関連する記事の候補を効率よく見つけられます(pgvector意味検索の活用)
- 継続層の記事を後回しにする:既存顧客向けのコンテンツは後回しになりやすいですが、リピート購入や追加商談につながる重要なフェーズです。中長期的には継続層の設計も視野に入れておくとよいでしょう
よくある質問
Q. 4つのフェーズすべての記事を同時に作る必要がありますか?
必ずしも同時に進める必要はありません。まず現状の記事マップを確認し、問い合わせにつながりやすい検討層・決定層が薄い場合はそこを優先するなど、空白フェーズから埋めていく進め方が現実的です。
Q. CTAの出し分けはどのように設定しますか?
ATKのCTAライブラリにフェーズ別のCTAを登録し、記事のフェーズ設定と紐づけることで出し分けが可能です。ペルソナ属性との組み合わせも設定でき、訪問者の温度感に合ったCTAを表示しやすくなります。
Q. ジャーニーマップの設計に専門知識は必要ですか?
難しく考えすぎず、まず自社の顧客がどんな言葉で検索して辿り着くかを書き出すことから始めると取り組みやすくなります。ペルソナの設定と記事テーマの洗い出しを組み合わせながら少しずつ整えていく形で問題ありません。
カスタマージャーニー設計の第一歩を踏み出す
まず自社のコンテンツが4層のうちどこに偏っているかを把握することが出発点です。リード獲得の流れ全体を見直したい場合はリードナーチャリングとSEOの連携、ピラーページとの連携設計についてはピラーページ戦略もあわせてご参考ください。
次のアクション
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よくある質問
4つのフェーズすべての記事を同時に作る必要がありますか?
必ずしも同時に進める必要はありません。まず現状の記事マップを確認し、問い合わせにつながりやすい検討層・決定層が薄い場合はそこを優先するなど、空白フェーズから埋めていく進め方が現実的です。
CTAの出し分けはどのように設定しますか?
ATKのCTAライブラリにフェーズ別のCTAを登録し、記事のフェーズ設定と紐づけることで出し分けが可能です。ペルソナ属性との組み合わせも設定でき、訪問者の温度感に合ったCTAを表示しやすくなります。
ジャーニーマップの設計に専門知識は必要ですか?
難しく考えすぎず、まず自社の顧客がどんな言葉で検索して辿り着くかを書き出すことから始めると取り組みやすくなります。ペルソナの設定と記事テーマの洗い出しを組み合わせながら少しずつ整えていく形で問題ありません。
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