カクンダーZの採点はどう読むか|8項目100点満点と「5点の予算」の考え方
カクンダーZはコンプライアンス・事実性・SEO/AIO・トーン・構成の5カテゴリ×20点=100点満点で記事を採点し、95点以上を確認してから下書き保存する品質管理の仕組みです。AI生成記事の品質ばらつきを組織的に抑えたい方に向けて、機能の概要と運用の流れを解説します。
ATK編集部
ATKコラム編集部

目次
結論から書く。カクンダーZは8つの項目で記事を100点満点で採点し、95点以上を確認してから下書き保存に進む仕組みだ。ここで見落とされやすいのは、95点という基準が「減点の合計を5点以内に収める」という意味だという点である。配点15点の項目を1つ大きく落とせばその時点で不合格が確定するので、直す順序は配点の重い項目から決まる。
この記事は、従業員50〜500名規模のBtoB企業でAI生成記事の公開可否を判断している運用担当者と、その品質基準を承認する立場の方に向けて書いている。採点は動いているが、点数が伸びない記事をどこから直せばよいか分からず、修正ループを何周も回している、という状況が想定読者だ。以下では配点の内訳を正確に示し、減点の予算という考え方から直す順序を決める方法を置く。
採点は何を何点で見ているのか
採点項目は8つで、配点は均等ではない。合計100点、公開可能となる基準は95点以上だ。
| 採点項目 | 配点 | 満点の条件 |
|---|---|---|
| ペルソナ課題の自分事化 | 15点 | 冒頭で想定読者が自社の話だと認識できる。業種・規模・立場が具体的に書かれている |
| 失敗パターン・判断ミス | 15点 | 実際に起きる失敗や見落としを、それが生じる状況とともに具体的に書いている |
| 判断軸・チェックリスト等の実用ツール | 15点 | そのまま使える判断軸・チェックリスト・診断表を、表か番号付き手順で示している |
| 根拠品質(一次情報・出典・日付) | 15点 | 与えられた出典をすべて本文で使い、それぞれ別の主張の根拠として引き、出典名と公開日を併記している |
| 相談・購入への導線と単一CTA | 15点 | CTAが1つだけで、本文の判断軸の結果と結びつき、相談で何が分かるかが具体的に書かれている |
| 売上・利益ロジック | 10点 | 売上や費用が動く経路を名指しで示し、読者が自社の数字で再計算できる計算例を1つ以上置いている |
| 検索意図・構成・可読性・AIO | 10点 | 冒頭200字以内で結論を言い切り、比較表1つ以上とFAQ3問以上があり、見出しだけで要点が伝わる |
| 独自分析・具体例 | 5点 | この記事だけの切り口に名前を付け、それを表か手順として実際に使い、具体的な場面を3つ以上描いている |
合計すると、15点の項目が5つで75点、10点の項目が2つで20点、5点の項目が1つで5点になる。採点は本文だけでなく、タイトル・メタディスクリプション・OGタイトル・OG説明の4点も対象で、ここに重大な欠陥があれば本文が強くても95点未満になる。
95点という基準が実際に意味していること
減点の合計が5点以内、ということだ。この制約から直す順序が決まる。配点5点の独自性を満点にしても、15点の項目を1つ落としていれば届かない。逆に、15点の項目5つをすべて満点にすれば、残る20点分の項目で5点まで落としても通る。ここでは、この5点を減点の予算と呼ぶ。
| 減点の入り方 | 合計点 | 95点に届くか | 読み取れること |
|---|---|---|---|
| 15点の項目を1つ、半分落とす | 92〜93点 | 届かない | 重い項目は1つでも大きく落とせない |
| 10点の項目を1つ、半分落とす | 95点 | ぎりぎり届く | 予算をほぼ使い切る。他は満点が前提 |
| 5点の独自性を全部落とす | 95点 | ぎりぎり届く | ここだけなら通るが、余裕はない |
| 小さい減点が3項目に分散 | 94点前後 | 届かない | 分散した減点は合算されて効く |
この表から言えるのは、点数を上げる作業は「弱いところを少しずつ直す」ではなく「15点の項目を満点にしてから、残りの予算をどこに使うか決める」という順序になる、ということだ。
Googleの基準と採点項目はどう対応するか
採点項目のうち根拠品質と独自性は、検索側の基準とも整合している。Googleは、AI生成コンテンツを含むすべてのコンテンツについて「制作方法ではなく品質を評価する」という立場を示しており、AI生成コンテンツもスパムポリシーの適用対象で、ユーザーに価値を提供しない低品質なコンテンツは順位に悪影響を受けうるとしている。出典:Google 検索セントラル「AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス」(2023年2月公開)https://developers.google.com/search/blog/2023/02/google-search-and-ai-content?hl=ja
さらにスパムポリシーは「大量生成されたコンテンツの不正使用」を、ユーザーをサポートすることではなく検索ランキングの操作を主な目的として大量のページを生成することと定義し、価値を追加せずAIツールでページを量産する行為を例として挙げている。出典:Google 検索セントラル「スパムに関するポリシー」(最終更新 2026年5月18日)https://developers.google.com/search/docs/essentials/spam-policies?hl=ja 採点で独自分析と根拠品質に配点があるのは、この「価値を追加したか」を機械的に確かめるためである。
採点を通した記事が実際にどう扱われたかは、公開後に確認できる。Google Search Console はGoogleが無料で提供しているサービスで、検索パフォーマンス(表示回数・クリック数)、インデックス登録の状況、セキュリティ上の問題の通知、自サイトへのリンク、構造化データの誤りを確認できる。出典:Google Search Console ヘルプ「Search Console の概要」https://support.google.com/webmasters/answer/9128668?hl=ja 採点を通した記事と通していない記事でこの数字がどう違うかを見ると、基準そのものの妥当性を検証できる。
修正ループを何周しても点が上がらないのはなぜか
実際に起こりうる状況を3つ挙げる。
- 本文だけを直して再提出している状態:採点はタイトル・メタディスクリプション・OGタイトル・OG説明の4点も対象にしている。本文だけを書き直すと、これらに残った欠陥がそのまま減点として残り、何周しても届かない。本文と4点をセットで直す必要がある。
- 配点の小さい項目から手を付けている状態:文章表現を整えたり例を1つ足したりする作業は着手しやすいが、動くのは最大でも5点分だ。15点の項目、たとえば冒頭に読者の業種・規模・立場が書かれていない状態を放置したまま周回すると、予算を使い切れない。
- 出典が与えられていないのに数値を残している状態:根拠品質は、本文に出る数値がすべて出典と紐づいているかを見る。裏付けのない数値は、削るか、判断基準として定性的に書き直すのが正解で、書き足しでは解決しない。
3つに共通するのは、減点の所在を特定せずに手を動かしている点だ。似た失敗の類型はAI生成記事の品質失敗パターンにも整理してある。
減点の予算配分|どこから直すか
採点結果を受け取ったら、次の順序で直す。ここではこれを予算配分と呼ぶ。上から順に、15点の項目を先に閉じる。
- 15点の5項目のうち、減点があるものをすべて挙げる
- そのうち「ペルソナ課題の自分事化」が落ちているなら、本文の手直しではなく企画からやり直す
- 「根拠品質」が落ちているなら、裏付けのない数値を削るか定性的な記述に書き換える
- 「判断軸・実用ツール」が落ちているなら、散文の助言を表か番号付き手順に置き換える
- 15点の項目をすべて閉じてから、10点の2項目に残りの予算を配分する
- 本文の修正と同時に、タイトル・メタディスクリプション・OG2点も必ず書き直す
予算配分を実際の採点結果に当てはめると、たとえば次の3つのパターンに分かれる。
- パターンA:ペルソナ課題が大きく落ちている状態。冒頭に業種も規模も立場も書かれていない。15点の項目なので、ここが閉じないかぎり他をどれだけ直しても届かない。企画テンプレートに読者の欄を作るところから戻る。
- パターンB:15点は満点だが10点の項目で削られている状態。売上ロジックの計算例がない、あるいは比較表とFAQが足りない。予算の5点で吸収できる範囲なので、どちらか一方を閉じれば通る見込みがある。
- パターンC:小さい減点が3項目以上に分散している状態。個々は軽微でも合算すると予算を超える。この場合は最も配点の重い項目から1つずつ閉じ、分散したまま全部を少しずつ直そうとしない。リライトの回し方はリライトsprintのワークフローで扱っている。
この仕組みは工数のどこに効くのか
効く経路は「差し戻しで消える工数 × 人件費単価」だ。採点は公開後の手戻りを公開前に移す仕組みなので、削減額はこの経路で計算する。
経路1(手戻りの移動):月間公開本数(本)× 公開後に修正・取り下げになる割合 × 1本あたりの対応時間(時間)× 人件費単価(円/時)= 月間の手戻り。仮に月10本、割合を2割、1本あたり3時間、人件費単価5,000円と置くと、10 × 0.2 × 3 × 5,000 = 月3万円。採点を工程に入れると、この対応が公開前の修正ループに置き換わる。
経路2(周回のコスト):月間公開本数 × 平均ループ回数 × 1回あたりの修正時間(時間)× 人件費単価(円/時)= 月間の修正コスト。仮に月10本、平均2ループ、1回あたり0.5時間、単価5,000円と置くと、10 × 2 × 0.5 × 5,000 = 月5万円。配点の重い項目から直す順序にすると、この平均ループ回数が下がる。
経路3(判断):経路1で移せる額と経路2で増える額を並べる。経路2が経路1を上回るなら、修正ループで粘るより企画段階の型を直すほうが効率がよい。数値はすべて仮置きなので、自社の実測値に置き換えてほしい。採点基準そのものの妥当性はGA4・Search Console 連携で公開後の数字と突き合わせて検証できる。
よくある質問
採点項目は何個で、配点はどうなっていますか
8項目で合計100点だ。ペルソナ課題の自分事化、失敗パターン・判断ミス、判断軸・チェックリスト等の実用ツール、根拠品質、相談・購入への導線と単一CTAがそれぞれ15点。売上・利益ロジックと、検索意図・構成・可読性・AIOがそれぞれ10点。独自分析・具体例が5点である。
95点以上なら自動で公開されますか
されない。95点以上で進むのは下書き保存までで、公開前の担当者確認は別に残る。採点は公開可否の判断材料であって、承認の代わりではない。
修正ループは何回まで回りますか
最大2ループだ。それでも基準に達しない記事は、表現ではなく構成や企画に原因があることが多い。ループで粘るより、元の設計に戻る判断をするほうが早い。
本文だけ直せばよいのですか
よくない。採点はタイトル・メタディスクリプション・OGタイトル・OG説明の4点も対象にしている。本文だけを書き直すと、この4点に残った欠陥が減点として残り続けるため、本文とセットで直す必要がある。
業種特有の規制はこの採点で見られますか
採点が見ているのは、出典のない数値や保証表現、実在企業名といった共通の禁止事項までだ。医療・金融・法律など業種固有の要件は、別の確認手順を設けておくほうが安全である。
まとめ|まず15点の項目を閉じる
カクンダーZの採点は8項目100点満点で、95点以上が公開可能の基準になる。この基準は減点の合計が5点以内という意味なので、配点15点の5項目を先に閉じるのが唯一の順序だ。独自性は5点しかないため、そこから直しても予算は埋まらない。そして本文を直すときは、タイトルとメタ、OG2点を必ずセットで書き直す。
ここまでの予算配分で、15点の項目に減点が残っている、本文だけを直して再提出している、裏付けのない数値が本文に残っている、のいずれか1つでも当てはまるなら、修正ループをもう1周する前に公開中の記事全体がどの項目で落ちているかを一度まとめて見たほうが早い。無料のSEO診断では、出典なしで数値を書いている記事の本数、読者が特定できていない記事の一覧、内部リンクが3種類未満のページの一覧、そして記事ごとの流入と問い合わせの結び付きを出す。申し込み時に自社サイトのURLと、直近3か月の公開本数、採点で落ちやすい項目が分かっていればその項目名を用意しておくと、初回のやり取りだけでどこから直すかが決まる。
次のアクション
検索を「問い合わせ」に変える次の一歩
記事の内容を自社で動かすときの進め方や費用感は料金プラン、画面や運用イメージはデモ・製品紹介、実際の成果は導入事例からご覧いただけます。 業種別の集客の考え方はIT・SaaS企業のWeb集客のページが参考になります。
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この記事の評価
評価は次回以降のTrend Watch記事の品質改善に使います。
よくある質問
採点は記事を生成するたびに自動で行われますか?
はい、ATK上で記事を生成すると採点が自動で実行されます。担当者が別途採点を依頼する手順は不要で、生成→採点→修正ループのフローが一続きで動作します。
95点未満の場合、どのカテゴリが弱いかどうやって確認しますか?
採点結果にはカテゴリごとの点数と評価理由が表示されます。どの観点で基準を下回っているかを確認したうえで、修正の優先順位を判断できます。修正後は同じフローで再採点されます。
カクンダーZを通過すれば公開して大丈夫ですか?
採点通過はあくまで下書き保存への移行を意味します。公開前には担当者または編集者による最終確認を必須としており、AI判断だけで公開に至る設計にはなっていません。特にYMYL領域(医療・法律・金融など)の記事は、一次ソースの確認も含めた丁寧なチェックをおすすめします。
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