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順位は変わらないのに流入が減る|AI Overviews時代の「静かな流入減」を自社で確かめる手順

AI Overviewsが表示される検索では、上位表示でもクリック率が大きく下がるという調査が相次いでいます。「順位は維持しているのに問い合わせが減った」の原因を、Search ConsoleとGA4で自社データから確かめる手順と、打ち手の優先順位を解説します。

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ATK編集部

ATKコラム編集部

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目次

結論:順位ではなく「表示回数とクリック率の乖離」を見ると、AI検索の影響を自社データで確認できます

「検索順位は落ちていないのに、流入と問い合わせが減っている」。2026年に入り、こうした相談が増えています。背景にあるのは、AI Overviews(AIによる概要)の拡大です。検索結果の最上部でAIが回答を完結させるため、ユーザーがサイトを訪れずに離脱する「ゼロクリック」の比率が上がっています。

重要なのは、これが順位計測だけでは見えないことです。順位は1位のままでも、クリック率(CTR)だけが静かに下がるためです。本記事では、自社がどの程度影響を受けているかをSearch ConsoleとGA4で確かめる手順と、確認後の打ち手を整理します。

何が起きているか:公開調査が示す傾向

調査主体や対象によって数値に幅はありますが、複数の公開調査がおおむね同じ方向を示しています。

  • AI Overviews表示時のCTR低下:海外の調査会社Seer Interactiveの分析では、AI Overviewsが表示される検索結果で自然検索のCTRが大きく低下した(同社の集計では約1.76%から約0.61%へ)と報告されています
  • ゼロクリックの広がり:国内の「AI検索白書2026」では、生成AIの回答のみで終える層とAI検索サービスへの質問で終える層をあわせ、サイトを訪れずに検索行動を終える利用者が約4人に1人にのぼると報告されています
  • クリックなし検索の多数派化:海外調査では、Google検索の半数超がクリックなしで終了するという推計も公表されています

いずれも特定の調査の数値であり、自社サイトにそのまま当てはまるとは限りません。だからこそ、次の手順で自社データを確認することが重要です。

自社への影響をSearch ConsoleとGA4で確かめる手順

手順見る場所確認すること
1. 期間比較Search Console「検索パフォーマンス」直近3か月と前年同期間で、表示回数・クリック数・CTR・平均掲載順位を比較する
2. 乖離の発見同上(クエリ別・ページ別)「順位と表示回数は維持、CTRだけ低下」のクエリ・ページを抽出する。これがAI回答の影響を受けている可能性が高い領域です
3. クエリ分類抽出したクエリ定義や手順など「AIが答えやすい情報収集型」と、比較検討・依頼先探しなど「商談に近い型」に分ける
4. 実流入の確認GA4「トラフィック獲得」Organic Searchのセッションと、問い合わせなどキーイベントの推移を突き合わせる
5. 実際の検索画面確認主要クエリで実検索AI Overviewsが表示されるか、自社や競合が引用されているかを目視で確認する

計測の土台づくりはKPIダッシュボードの設計、競合の露出確認は競合モニタリングもあわせてご覧ください。

確認後の打ち手:影響タイプ別の優先順位

  • 情報収集型クエリでCTRが下がっている場合:AIが答えを完結させやすい領域です。流入の回復よりも「AI回答に引用される側に回る」「引用からの指名検索につなげる」設計に切り替えるのが現実的です。独自データや一次情報の追加が有効とされています
  • 商談に近いクエリは維持できている場合:比較・依頼・相談系のクエリはAIの回答だけで完結しにくく、引き続きクリックが発生しやすい領域です。ここに内容と内部リンクを集中させ、問い合わせまでの動線を太くします
  • 全体的に表示回数ごと減っている場合:AI検索の影響ではなく、コアアップデートなど別要因の可能性があります。切り分けは5月コアアップデートからの回復手順をご覧ください

クエリ分類の実例:どの検索が削られ、どれが残るのか

手順3の「クエリ分類」は、影響の見立てと投資判断の中心になる作業です。実務では次の三つに分けると判断しやすくなります。

クエリの型AI回答の影響取るべき対応
情報収集型「インボイス制度 とは」「ホームページ 作り方」大きい。AIの回答で完結しやすく、CTR低下が出やすい流入目的の新規投資は抑制。既存記事は独自データ・実例を足して「引用される側」を狙う
比較検討型「SEO会社 比較」「ホームページ制作 費用 相場」中程度。AIが概要を示しても、最終確認のクリックが残りやすい事例・料金・選び方の具体性を強化し、最優先で内容と内部リンクを厚くする
指名・行動型「会社名 評判」「サービス名 ログイン」「○○市 △△業 相談」小さい。目的が明確でサイト到達が前提受け皿ページの整備と、指名検索を増やす施策(引用獲得・SNS・事例公開)に接続する

この分類をSearch Consoleのクエリレポートに当てはめると、「流入が減っても実害の小さい領域」と「死守すべき領域」が分かれます。月次で割合の推移を記録しておくと、四半期ごとの投資配分の判断材料になります。

つまずきやすいポイント

  • 順位レポートだけ見て「問題なし」と判断する:今回の変化は順位に表れません。表示回数とCTRの乖離が最初のシグナルです
  • 流入全体の増減だけで一喜一憂する:商談につながるクエリ群が守れているかどうかが、事業への影響を分ける分岐点です
  • 単月で結論を出す:検索は変動が大きく、AI Overviewsの表示有無自体も入れ替わります。少なくとも四半期単位の傾向で判断しましょう

ATKでの回し方

ATKは記事単位の順位だけでなく、検索からの流入と問い合わせまでを一つの画面で追える運用基盤です。「順位は良いのに成果が落ちている」記事の発見から、商談に近いクエリへの内容強化、公開後の効果検証までを継続的に回せます。まずはSEOスコア診断(無料)で現状を数値化し、流入構造のどこに弱点があるかを確認するのがおすすめです。

自社データの読み解きと打ち手の優先順位を専門家と整理したい場合は、無料診断をご利用ください。Google公式の最新方針は生成AI検索ガイドの読み方、集客全体の再設計はAI検索時代の集客設計で解説しています。

次のアクション

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よくある質問

順位が落ちていないのに流入が減るのはなぜですか?

AI Overviewsなどが検索結果上部で回答を完結させると、順位はそのままでもクリック率だけが下がるためです。Search Consoleで表示回数・順位が維持されているのにCTRが低下しているクエリを探すと、影響を受けている領域を特定できます。

ゼロクリックが増えたらSEOはもう効果がないのでしょうか?

そうとは言えません。影響が大きいのは定義や手順などの情報収集型クエリが中心で、比較検討や依頼先探しなど商談に近いクエリは引き続きクリックが発生しやすい傾向があります。事業成果に直結する領域へ投資を再配分することが重要です。

AI Overviewsに自社が引用されているかはどう確認しますか?

現時点では、主要なクエリで実際に検索し、AIの回答に自社や競合が引用されているかを目視確認するのが基本です。順位とは別の指標として、定期的に記録して推移を追うことをおすすめします。

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