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SEMrush比較|マーケ1〜2名のB2B企業がATKと使い分ける判断基準

SEMrush(Copilot 含む)は競合・被リンク・順位を網羅するグローバル分析スイート、ATK は日本市場の記事制作〜公開〜改善の運用基盤。分析力か、運用の一気通貫かで選択が分かれます。

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SEMrush比較|マーケ1〜2名のB2B企業がATKと使い分ける判断基準
目次

結論:SEMrush比較で決めるのは「分析を買うか、記事が公開される仕組みを買うか」

SEMrush は競合・キーワード・被リンクを横断で調べる分析ツール、ATK は日本語記事の設計から WordPress 公開・効果測定・CRO までを回す運用基盤です。市場と競合をデータで深く知りたいなら SEMrush、日本語で問い合わせが届く導線を毎月動かしたいなら ATK が向きます。両者は競合ではなく担当する工程が違うため、判断は「どちらが優れているか」ではなく「自社が止まっている工程はどちらか」で行います。

この記事は「SEOを兼務するマーケ担当1〜2名のB2B企業」に向けて書いています

想定読者は、日本国内で B2B SaaS・受託開発・人材・製造・士業などの法人向けサービスを提供し、マーケティング専任が1〜2名(または経営者・営業責任者・情報システム担当が兼務)という体制の中小〜中堅企業です。次のいずれかに当てはまる方に向いています。

  • SEMrush・Ahrefs などの分析ツールをすでに契約している、または見積りを取っている
  • 記事の公開が月0〜2本で止まり、キーワードリストだけが溜まっている
  • 広告のCPAが上がり、自然検索からの問い合わせを増やしたい
  • 英語UIのツールを社内で使いこなせるのが1人しかいない
  • 順位は少し上がったが、問い合わせ件数が動いていない

逆に、専任のSEOチームと編集体制がすでにあり、海外複数市場を見ている企業であれば、この記事の結論は「SEMrushで足りる」に寄ります。

比較早見表:SEMrushとATKは競合ではなく担当工程が違う

観点SEMrush(Copilot)ATK
中核価値競合・キーワード・被リンクの横断分析記事の設計〜公開〜改善の運用自動化
データの前提グローバル市場を前提とした大規模データ日本語の検索意図に特化した設計
記事作成補助的(提案・示唆が中心)生成+カクンダーZ による採点ループ
公開作業対象外(手作業で反映)WordPress 自動公開(カテゴリ・タグ・内部リンク付与)
効果測定ツール独自指標が中心GA4/Search Console 連携で問い合わせまで追跡
CVR改善対象外CRO Copilot によるCTAのA/Bテスト
社内に必要な体制分析を読み解き、施策化する担当者方針を決める担当者(実作業は自動化・代行可)
主戦場グローバル/多市場の分析日本市場の問い合わせ獲得

この表の要点は一文で言えます。SEMrushは「何を書くか」を決める道具、ATKは「書いて公開して直す」を回す仕組みです。なお各ツールの機能構成・プラン内容・Copilotの提供範囲は変更されるため、契約前に必ず各公式サイトで最新情報を確認してください。

なぜSEMrushを契約しても問い合わせが増えないのか? 起きやすい5つの失敗

ツールの性能ではなく、分析結果が記事に変換されない工程で失敗が起きます。よく見られるのは次のパターンです。

  • レポートだけが増える:週次で競合レポートを出しているが、公開本数は月1本。分析コストは毎月発生し、成果物は増えないため、半年後に「効果が見えない」と解約の議論になる。
  • グローバル基準の検索ボリュームで日本語キーワードを切り捨てる:ボリュームが小さく表示されたキーワードを外した結果、実際には商談につながる指名寄り・業界用語のクエリを落とす。日本語の口語表現や社内用語は特に取りこぼしやすい。
  • 被リンク戦略をそのまま真似する:海外競合の被リンク獲得手法を国内の少人数チームで再現しようとして、リソースが尽きる。国内B2Bでは、被リンクよりも記事の網羅性と更新頻度が先に効く場面が多い。
  • 英語UIで属人化する:使えるのが担当者1人だけになり、その人が異動・退職した瞬間に運用が止まる。
  • 順位は上がったのにCVがゼロ:流入は増えたがCTA文言・設置位置を一度も検証しておらず、問い合わせに変換されない。この検証を自社のどの仕組みで担うかが決まっていない。

共通しているのは、分析(発見)と公開(生産)と成約(転換)のどこが詰まっているかを切り分けないままツールを比較していることです。

なお、自社が今どのクエリで見られているかは無料で確定できます。Google Search Console はGoogleが無料で提供しているサービスで、検索パフォーマンス(表示回数・クリック数)、インデックス登録の状況、セキュリティ上の問題の通知、自サイトへのリンク、構造化データの誤りを確認できます。出典:Google Search Console ヘルプ「Search Console の概要」https://support.google.com/webmasters/answer/9128668?hl=ja 有料ツールに払うべきなのは、この無料の範囲を超えた部分に限られます。

SEO運用3層ボトルネック診断:自社が止まっている層はどこか

この記事では、SEO運用を発見層・生産層・転換層の3つに分ける「3層ボトルネック診断」で判断します。手順は3ステップです。

  • ステップ1:直近3か月の「書くべきキーワードのリスト有無」「公開本数」「問い合わせ件数」を紙に書き出す
  • ステップ2:下表の症状に照らし、最も当てはまる層を1つ選ぶ
  • ステップ3:その層に対応するツール・体制から先に手を付ける(複数層に当てはまる場合は、上の層から順に埋める)
症状(当てはまるか)SEMrushで解けるかATKで解けるか次の一手
①発見層何を書けばいいか決まらない/競合が何で勝っているか分からない◎(競合・KW・被リンクを横断で把握)○(日本市場の競合モニタリング)分析ツールを入れ、キーワードマップを作る
②生産層リストはあるが公開が月0〜2本/執筆・入稿が特定個人で滞留自社で要確認(公式サイトの機能一覧で公開連携の有無を見る)◎(生成〜採点〜WordPress自動公開)制作と公開の自動化・代行に投資する
③転換層流入・順位は伸びたが問い合わせが増えない/CTAを検証していない自社で要確認(公式サイトの機能一覧でCTA検証の有無を見る)◎(GA4連携とCTAのA/Bテスト)CTAと導線をA/Bテストし、計測を問い合わせまで通す

①だけが詰まっているならSEMrushで足り、②か③が詰まっているならSEMrushを追加しても数字は動きません。

SEMrushが向いているのはどんな会社か?

公式サイトはSemrushを、あらゆるデジタルチャネルでブランドの可視性を伸ばし測るためのプラットフォームだと説明しています。提供されている解決策として、従来のSEOとAI検索を組み合わせるSemrush One、SEO、AI Visibility、Traffic and Market、Content、Local、Advertising、AI PR、Social が挙げられています。データの規模としては「28B Keywords」「43T Backlinks」「808M Domain profiles」「142 Geo databases」「317M+ LLM prompts」と記載があります。出典:Semrush 公式サイト(2026年8月21日閲覧)https://www.semrush.com/

SEMrushの価値は、競合ドメインの流入キーワード、被リンクの獲得状況、サイト監査、順位変動を1か所で横断的に見られるデータの網羅性にあります。AIアシスタントのCopilotは、それらのデータを要約して次の打ち手の示唆を返します。次の条件に当てはまるなら、SEMrushが第一候補です。

  • グローバル/複数市場のSEOを運用している
  • 被リンク・競合・サイト監査まで分析を深く行いたい
  • 記事の制作・公開・編集は別の体制ですでに回っている
  • 分析結果を施策に翻訳できる担当者が社内にいる

競合の動きを継続的に見る設計そのものは 競合モニタリングの設計 の考え方が参考になります。発見層に課題がある企業にとって、SEMrushは強力な選択肢です。

契約前に公式サイトで確認しておく項目

本記事は機能比較表ではありません。機能と料金は変動するため、次の項目は必ず各社の公式サイトの機能一覧と料金ページで確認してください。公式ページで確認できなかった項目について、この記事では「無い」とは書きません。

  • 日本語の検索意図の扱い:試用期間に自社の主要クエリを入れ、出てくる示唆が国内の業界用語や言い回しと噛み合っているかを見る
  • CMSへの公開:自社のCMSに直接反映できるか、反映後にカテゴリ・タグ・内部リンクの手直しがどれだけ残るかを1本試して測る
  • 記事内CTAの検証:CTAの文言や配置を比較する機能が含まれるか、含まれない場合は自社のどの仕組みで担うかを決める
  • 運用に必要な人員:出てきた示唆を施策に翻訳する担当が社内にいるか。いない場合、契約しただけでは記事は増えない
  • 画面の言語とサポート:社内で扱える人が何人いるか。1人だけなら、その人が抜けたときに運用が止まる

これらは優劣の話ではなく、担当範囲の線引きの話です。問題になるのは、線の外側を誰も担当していないまま運用が始まっているときだけです。

ATKが補うのは「生産層」と「転換層」

  • 日本語の検索意図設計と記事生成(カクンダーZの採点ループで品質基準を満たすまで書き直す)
  • WordPress自動公開(カテゴリ・タグ・内部リンクの付与まで)
  • GA4/Search Console連携で、順位ではなく問い合わせまでを追跡
  • CRO Copilot によるCTAのA/Bテスト
  • 社内に専任がいない場合の運用代行オプション

B2B領域での設計思想は B2B SaaS の SEO 戦略 にまとめています。ATKは「分析の代替」ではなく、分析の後工程を止めないための仕組みです。

どちらを選ぶか:5つの判断軸チェックリスト

#判断軸YESならNOなら
1主戦場は日本市場中心かATKSEMrush
2キーワードは決まっているのに公開が月2本以下で止まっているかATKSEMrush
3被リンク獲得を戦略の主軸に置くかSEMrush(Ahrefsとの比較も参照)ATK
4WordPress公開と効果測定を自動化したいかATKSEMrush
5順位ではなく問い合わせ件数を評価指標にしているかATKSEMrush

YESが3つ以上ならATK側の課題(生産層・転換層)、YESが0〜1ならSEMrush側の課題(発見層)が主因と読み取れます。2つの場合は併用パターンを検討してください。

売上はどの経路で動くのか:問い合わせ数 × 商談化率 × 受注率 × 平均単価

SEOツールの投資判断は、機能比較ではなく金額の経路で行えます。B2Bでは次の2経路に分解できます。

  • 売上経路:公開本数 → 自然流入 → 問い合わせ数 × 商談化率 × 受注率 × 平均受注単価 = 月間受注額
  • コスト経路:(記事1本あたり作業時間 − 短縮後の時間)× 月間本数 × 時間単価 = 月間の削減人件費

試算テンプレート(数値はすべて仮の値です。自社の数字を入れてください)

変数仮の値自社の値
A 月間問い合わせ数5件(  )件
B 商談化率40%(  )%
C 受注率25%(  )%
D 平均受注単価600,000円(  )円
E ツール+運用の月額コスト200,000円(  )円
F 受注1件あたり粗利300,000円(  )円

仮の値で計算すると、月間受注額は A5 × B0.4 × C0.25 × D600,000=300,000円。回収に必要な受注件数は E200,000 ÷ F300,000=月0.67件となり、「月1件受注できれば回収ライン」と読み取れます。工数側は、記事1本8時間 → 3時間、月8本、時間単価5,000円という仮置きなら(8−3)×8×5,000=月200,000円相当の工数が浮く計算です。

この式に自社の数字を入れて「必要受注件数」が現実的でなければ、そのツールは規模に対して過剰投資です。ここで挙げた数値は計算方法を示すための仮置きであり、成果を保証するものではありません。実際の値は必ず自社のCRM・会計データから取ってください。

併用パターン:分析はSEMrush、制作〜公開はATK

複数市場を扱う企業や、社内に分析担当がいる企業では、SEMrushで市場・競合・被リンクを分析し、その示唆をATKのキーワード設計と記事制作に流し込む分業が有効です。発見層をSEMrush、生産層と転換層をATKが担うと、分析結果が公開待ちの列に溜まらなくなります。逆に、発見層に課題がなく生産層だけが詰まっている少人数チームなら、まずATK単体から始めるほうが投資対効果を検証しやすくなります。

自社はどのパターンか:4つの場面で照らし合わせる

  • パターンA(生産層で停止):SEMrushで競合分析はできており、書くべき100キーワードのリストもある。しかし執筆できるのが担当者1人で、公開は月1本。分析コストだけが毎月出ていく状態。→ 制作〜公開の自動化を先に埋める。
  • パターンB(転換層で停止):記事は積み上がり、上位表示も取れ始めた。だが問い合わせ数は横ばい。CTAの文言・位置を一度も変えていない。→ 計測を問い合わせまで通し、CTAのA/Bテストから着手する。
  • パターンC(発見層で停止):記事は書けるが、競合がどのキーワードで勝っているか分からず、当て推量でテーマを決めている。→ 分析ツールでキーワードマップを先に作る。
  • パターンD(多市場運用):日本以外の市場も担当しており、被リンク獲得も評価指標に入っている。→ SEMrushを主軸に置き、日本市場分だけATKで運用する分業を検討する。

いずれも条件付きの想定パターンであり、特定企業の実績ではありません。自社がどのパターンかを1つ選べれば、比較検討はほぼ終わりです。

よくある質問

Q. SEMrush と ATK は併用できますか?

できます。SEMrushで発見層(分析)、ATKで生産層・転換層(制作〜公開〜改善)という分業が現実的です。

Q. SEMrush と Ahrefs はどちらを選ぶべきですか?

どちらも発見層のツールで、被リンク中心か横断分析中心かで好みが分かれます。比較の観点は Ahrefsとの比較 を参照してください。生産層が詰まっている場合は、どちらを選んでも公開本数は増えません。

Q. SEMrush は日本語のキーワードにも使えますか?

使えますが、グローバルデータ前提のため、国内特有の業界用語や口語表現は評価が実態とずれる場合があります。最終判断は自社の商談データと突き合わせてください。

Q. ATK にも競合分析はありますか?

あります。日本市場向けの競合モニタリングを備えています。ただしグローバル規模の被リンク分析が主目的なら、SEMrushやAhrefsのほうが適します。

Q. どちらが安く始められますか?

用途が異なるため単純比較はできません。上の試算テンプレートに自社の数値を入れ、「回収に必要な受注件数」が小さいほうを選ぶのが合理的です。料金は変更されるため、最新は各公式サイトで確認してください。

Q. 記事を書ける人が社内にいない場合はどうすればいいですか?

その状態は生産層のボトルネックです。分析ツールの追加ではなく、制作〜公開の自動化または運用代行から検討してください。

まとめ:3層診断で「生産層」「転換層」に当てはまるなら、まず詰まりを特定する

SEMrushとATKの比較は、機能数ではなく自社が止まっている層で決まります。3層ボトルネック診断で②生産層・③転換層に当てはまった場合、または5つの判断軸チェックリストでYESが3つ以上だった場合は、分析ツールを増やしても問い合わせ数は動きません。

ご相談いただくと、(1)3層診断のどこが実際のボトルネックか、(2)現状の公開本数と問い合わせ数から見た回収に必要な受注件数、(3)最初の3か月で着手すべきキーワードと記事の優先順位、の3点を整理できます。事前にご用意いただきたいのは、直近3か月の公開記事数・GA4のセッション数・問い合わせ件数・平均受注単価の4つだけです。この4つがあれば、上の試算テンプレートをその場で自社の数字に置き換えられます。

上記の条件に1つでも当てはまる方は、当サイトのお問い合わせフォームから、この4つの数値を添えてご相談ください。

次のアクション

検索を「問い合わせ」に変える次の一歩

記事の内容を自社で動かすときの進め方や費用感は料金プラン、画面や運用イメージはデモ・製品紹介、実際の成果は導入事例からご覧いただけます。

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この記事の評価

評価は次回以降のTrend Watch記事の品質改善に使います。

よくある質問

SEMrush と ATK は併用できますか?

できます。SEMrush で分析、ATK で制作〜公開〜改善という分業が一般的です。

ATK にも競合分析はありますか?

あります。日本市場向けの競合モニタリングを備えています。グローバル規模の被リンク分析が主目的なら SEMrush や Ahrefs が適します。

どちらが安く始められますか?

用途が異なるため単純比較はできませんが、日本市場の記事運用を内製化する目的なら ATK の方が始めやすい価格帯です。

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